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共通テスト数学 対策講座
第9講
確率と場合の数
順列・組合せ・余事象 ── 数えるテクニックの3本柱
福岡先生 15分で得点源に変える

今日のゴール

Goals of this lecture

01
順列 P と組合せ C を使い分け
「並べる」か「選ぶだけ」かで判別する
02
確率の基本式を反射で適用
$P = \dfrac{\text{目的の場合の数}}{\text{全体の場合の数}}$
03
余事象で計算を高速化
「少なくとも〜」は余事象で逃げる
結 論

数えるか、確率にするか

場合の数
P と C
順列 $_nP_r$ / 組合せ $_nC_r$
訳:何通り?
確率
$P = \dfrac{a}{n}$
目的の場合の数 / 全体の場合の数
訳:何分の何?
基本公式

順列と組合せ

PERMUTATION & COMBINATION
$_nP_r = \dfrac{n!}{(n-r)!}$ ── 並べる
$_nC_r = \dfrac{n!}{r!\,(n-r)!} = \dfrac{_nP_r}{r!}$ ── 選ぶ
違いは「順番を区別するか」。区別する=P / 区別しない=C。
判別チャート

P と C ── どっちを使う?

P (順列)
順番が結果に影響する
例:「6人から3人を選んで一列に並べる」→ $_6P_3 = 120$ 通り。
C (組合せ)
順番は関係ない
例:「6人から3人を選ぶ」(順番不問)→ $_6C_3 = 20$ 通り。
「並べる」=P /「選ぶだけ」=C。これだけ。
確率の定義

確率の基本式

PROBABILITY
$P(A) = \dfrac{\text{事象 A の場合の数}}{\text{全事象の場合の数}}$
同様に確からしい場合の数の比 ── 分母と分子は同じ数え方をする(両方順列or両方組合せ)。
具体例 ①

サイコロ2個を振って和が7になる確率

1
全事象を数える
$6 \times 6 = 36$ 通り。
2
目的の事象を数える
和が7の組:(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) ── 6通り。
3
確率を計算
$P = \dfrac{6}{36} = \dfrac{1}{6}$
便利テク

余事象 ── 最強の高速化

COMPLEMENT EVENT
$P(A) = 1 - P(\bar{A})$
$\bar{A}$ = A が起こらない場合
「少なくとも1つ〜」「〜以外」というキーワードを見たら余事象で逃げる。
具体例 ②

コイン3枚を投げて少なくとも1回表が出る確率

1
余事象を考える
余事象=「3回とも裏」
2
余事象の確率
$P(\bar{A}) = \left(\dfrac{1}{2}\right)^3 = \dfrac{1}{8}$
3
元の確率を求める
$P(A) = 1 - \dfrac{1}{8} = \dfrac{7}{8}$
頻出パターン

共通テスト確率の3大シーン

サイコロ・コイン・カードが定番素材
パターンを覚えてしまえば、本番で迷わない
3大シーン
1
サイコロ
$6^n$ 通りが基本。和・差・積で出題
2
コイン
$2^n$ 通り。表裏 + 余事象が頻出
3
カード
色・数字の組合せ。$_nC_r$ で攻める
実戦演習

共通テスト形式で確認

問 サイコロを3回振って少なくとも1回6が出る確率は?
$\dfrac{1}{2}$
$\dfrac{91}{216}$ ◀ 正解
$\dfrac{125}{216}$
$\dfrac{1}{216}$
余事象「3回とも6以外」の確率は $\left(\dfrac{5}{6}\right)^3 = \dfrac{125}{216}$。よって $P = 1 - \dfrac{125}{216} = \dfrac{91}{216}$ ── ②が正解。

本日のチェックリスト

反射で答えられたら習得完了

順列の公式は?
$_nP_r = \dfrac{n!}{(n-r)!}$
組合せの公式は?
$_nC_r = \dfrac{_nP_r}{r!}$
確率の基本式は?
目的 / 全体
余事象の公式は?
$P(A) = 1 - P(\bar{A})$
「少なくとも〜」は?
余事象で攻める
NEXT
第10講
複素数平面
$i$ で平面を回す
予 習 の す す め
$i^2 = -1$ と複素数の四則演算を確認しておくと、次回楽になります。