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共通テスト数学 対策講座
第17講
二次関数の
最大・最小
平方完成と場合分け ── 数Iの基本にして頂点
福岡先生 15分で得点源に変える

今日のゴール

Goals of this lecture

01
平方完成を反射で適用
$ax^2+bx+c \to a(x-p)^2+q$ を機械的に変形
02
頂点・軸を瞬時に読み取る
平方完成すれば頂点 $(p, q)$ と軸 $x=p$ が見える
03
定義域指定で最大最小を判別
頂点が定義域内か外かで場合分け
結 論

二次関数は「頂点」と「定義域」で決まる

頂点
平方完成で見つける
$y = a(x-p)^2 + q$ の $(p, q)$
訳:山か谷の位置
定義域
範囲指定
頂点が範囲内 or 外で最大最小が変わる
訳:場合分けが必要
基本操作

平方完成の手順

COMPLETING THE SQUARE
$ax^2 + bx + c$
$= a\left(x^2 + \dfrac{b}{a}x\right) + c$
$= a\left(x + \dfrac{b}{2a}\right)^2 - \dfrac{b^2}{4a} + c$
$x$ の係数の半分を2乗して引く。これが全ての二次関数操作の起点。
具体例 ①

$y = x^2 - 6x + 5$ を平方完成

1
$x$ の係数の半分を取る
$-6 \div 2 = -3$
2
$(x - 3)^2$ を作って引き算
$x^2 - 6x = (x-3)^2 - 9$
3
元の式に代入
$y = (x-3)^2 - 9 + 5 = (x-3)^2 - 4$
4
頂点と軸を読み取る
頂点 $(3, -4)$、軸 $x = 3$。下に凸($a > 0$)のグラフ。
頂点・軸

平方完成からわかる4つの情報

WHAT YOU GET
$y = a(x - p)^2 + q$ から:
① 頂点 $(p, q)$
② 軸 $x = p$
③ $a > 0$ なら下に凸、$a < 0$ なら上に凸
4つの情報がすぐに出る ── これだけで二次関数のグラフが描ける。
最大最小の判定

定義域指定での場合分け

頂点が定義域内
頂点が最大 or 最小
下に凸なら頂点が最小値、上に凸なら頂点が最大値。
頂点が定義域外
端点で最大最小
定義域の両端の値を計算 → 大きい方が最大、小さい方が最小。
まず頂点が定義域内か外かをチェック ── これで分岐が決まる。
具体例 ②

$y = x^2 - 4x + 1, \ 0 \leq x \leq 3$ の最大最小

1
平方完成
$y = (x - 2)^2 - 3$ ── 頂点 $(2, -3)$、軸 $x = 2$、下に凸
2
頂点が定義域内?
$2 \in [0, 3]$ ── 内なので頂点が最小値
3
最小値
$x = 2$ で $y = -3$ ── 最小値 $-3$
4
最大値は端点で比較
$y(0) = 1, \ y(3) = 9 - 12 + 1 = -2$。よって $x = 0$ で最大値 $1$。
応用パターン

軸が動く場合 ── 場合分けの3パターン

$y = (x - a)^2 + 1$ のように軸 $a$ が変数のときの最大最小
$a$ の値による3つのケースに分けて判定する
3つの場合分け
1
軸 < 範囲の左端
左端で最小値
2
軸が範囲内
頂点で最小値
3
軸 > 範囲の右端
右端で最小値
実戦演習

共通テスト形式で確認

問 $y = -x^2 + 4x - 1, \ 1 \leq x \leq 4$ の最大値は?
$1$
$2$
$3$ ◀ 正解
$4$
$y = -(x-2)^2 + 3$。頂点 $(2, 3)$、上に凸。$2 \in [1, 4]$ なので頂点が最大値。最大値は $3$ ── ③。

本日のチェックリスト

反射で答えられたら習得完了

平方完成の式変形は?
$a(x-p)^2 + q$
頂点の座標は?
$(p, q)$
軸の方程式は?
$x = p$
$a > 0$ なら?
下に凸
頂点が範囲外のとき最大最小は?
端点で判定
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第18講
高次方程式・解と係数
因数分解と解の対称性
予 習 の す す め
因数定理と解と係数の関係を予習しておくと、3次方程式の処理が楽になります。