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共通テスト古文 対策講座
第6講
係り結びの
完全攻略
ぞ・なむ・や・か・こそ ── 文法問題の確実な1点
福岡先生 15分で得点源に変える

今日のゴール

Goals of this lecture

01
5つの係助詞と結びを暗記
「ぞ・なむ・や・か・こそ」と対応する結びの活用形を反射で出す
02
強意 vs 疑問の意味を判別
係助詞ごとの意味の違いを文脈から見抜く
03
結びの省略を見抜く
結語が省略された場面で何が補えるかを判断する
結 論

係助詞と結びはペアで暗記

ぞ・なむ・や・か
結びは連体形
「ぞ・なむ」は強意 / 「や・か」は疑問
訳:強意 or 疑問
こそ
結びは已然形
強意のニュアンス。「〜こそ〜め」のパターン頻出
訳:強意「まさに〜」
係助詞と結び形 ── 5パターン

活用形を1セットで覚える

連体形で結ぶ ── 例:花ぞ咲きける(けり→ける)
なむ
連体形で結ぶ ── 例:花なむ咲きける(ぞと同じパターン)
連体形で結ぶ(疑問・反語)── 例:花や咲ける
連体形で結ぶ(疑問・反語)── 例:花か咲ける
こそ
已然形で結ぶ ── 例:花こそ咲きけれ(けり→けれ)
使い方の核心 ①

「ぞ・なむ」── 強意

例 文
昔、男ありき。その人、いと心ばせのある人にぞありける。
【訳】 昔、男がいた。その人は、まことに気立ての優れた人であった。── 「ぞ」で強調
使い方の核心
  • 「ぞ・なむ」は文意を強める働きのみ。訳には特に出さなくてOK
  • 結びは必ず連体形 ── 終止形ではない
  • 「ぞ」「なむ」を見たら、結びの動詞・助動詞を連体形に
使い方の核心 ②

「や・か」── 疑問・反語

例 文
いづれの御時にか、女御・更衣あまた候ひ給ひける。
【訳】 どの天皇の御代であろうか、女御・更衣が大勢お仕え申し上げていた時代があった。── 源氏物語冒頭
使い方の核心
  • 「や」「か」は疑問または反語。文脈で判断
  • 疑問:「〜だろうか」 / 反語:「〜だろうか、いや〜でない」
  • 結びは連体形 ──「ける」「けむ」「らむ」など
使い方の核心 ③

「こそ」── 強意(已然形結び)

例 文
命なりけり さやの中山。
【訳】 命があってこそ、再びさやの中山を越えることができたのだなあ。── 「こそ」の結びは「けれ」
使い方の核心
  • 「こそ」の結びは必ず已然形
  • 強意のニュアンスが「ぞ・なむ」より強い
  • 「〜こそ〜め」「〜こそ〜けれ」の形が頻出
応用 ①

結びの省略 ── これも頻出

「〜にやあらむ」「〜にこそあらめ」などで結語が省略される
省略される語を補えれば、共通テストでは満点
省略される結びの形
1
〜にやあらむ
「あらむ」が省略され「〜にや」で終わる
2
〜にこそあらめ
「あらめ」が省略され「〜にこそ」で終わる
3
判別法
断定の助動詞「に」+省略=結び省略のサイン
意味判別 ── 疑問 or 反語

「や」「か」の意味は文脈で見分ける

疑問
単純に「〜だろうか」と訳す ── 答えを求めている場面
反語
「〜だろうか、いや〜ない」── 否定の意味を強調する場面
見分けるコツ
「いや、〜ない」と続けて意味が通れば反語
実戦演習

共通テスト形式で確認

問 「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」の解釈として最も適当なものを選べ。
世の中に桜がなければ春の心は穏やかだろう。◀ 正解
世の中に桜があるから春の心は穏やかだ。
世の中に桜がなければ春が来ないだろう。
世の中に桜があるから春が来るのだ。
「〜せば〜まし」=反実仮想。「もし〜なら〜だろうに」。係り結びとは別だが、和歌解釈の頻出パターンで一緒に押さえる。

本日のチェックリスト

反射で答えられたら習得完了

「ぞ・なむ・や・か」の結びは?
連体形
「こそ」の結びは?
已然形
「ぞ・なむ」の意味は?
強意
「や・か」の意味は?
疑問・反語
「〜にや」の省略は?
「あらむ」
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第7講
接続助詞
ば・と・とも・ど・ども
予 習 の す す め
接続助詞の意味(順接/逆接、確定/仮定)を一覧で確認しておくと、次回スムーズに進みます。