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共通テスト古文 対策講座
第4講
「る・らる」
4意味の判別
医学部志望のための古文得点戦略
福岡先生
15分で得点源に変える
今日のゴール
Goals of this lecture
01
接続(る vs らる)を判別
動詞の活用の種類から、瞬時に「る」「らる」を選ぶ
02
4意味を文脈サインで仕分け
受身・尊敬・自発・可能を、機械的に決定する
03
選択問題で確実に正答
受身と尊敬の罠を見抜けるようにする
結 論
4つの意味を「サイン」で見抜く
受身 / 尊敬
外的な動作・主語の身分
「〜に・〜より」あり=受身 / 主語が高貴=尊敬
訳:〜される / 〜なさる
自発 / 可能
心情語 / 打消とセット
心情語と共起=自発 / 打消「ず」あり=可能
訳:自然と〜 / 〜できる
接続
「る」と「らる」の使い分け
る
四段・ナ変・ラ変動詞の未然形に接続 ── 例:思はる
らる
上一・上二・下一・下二・カ変・サ変の未然形 ── 例:見らる
判別法
動詞の活用の種類を見て、機械的に「る」or「らる」を決定
「る」「らる」の活用
下二段型 / 未然形接続
未然
連用
終止
連体
已然
命令
れ/られ
れ/られ
る/らる
るる/らるる
るれ/らるれ
れよ/られよ
頻出ポイント
下二段型
── 「る」=れ・れ・る・るる・るれ・れよ /「らる」=同じパターンに「ら」が付く。
連体形「るる/らるる」
── 和歌・物語の傍線部で頻出。受身か自発かを文脈で判断。
已然形「るれ/らるれ」
── 「〜るれば」「〜こそ〜るれ」の形で出題されやすい。
意味① 受身
サイン:「〜に」「〜より」
例 文
人に笑はる。
【訳】 人に笑われる。── 動作主「人に」が示されている=受身
使い方の核心
動作主を示す「〜に」「〜より」が前にあれば受身
訳は「〜される」「〜られる」
尊敬と混同させる選択肢が共通テストで頻出 ── サインの有無で見抜く
意味② 尊敬
サイン:主語が高貴な人物
例 文
帝、御覧ぜらる。
【訳】 帝がご覧になる。── 主語が「帝」=尊敬
使い方の核心
主語が天皇・帝・中宮・身分の高い貴族 → 尊敬
「〜に・〜より」のサインが無いことも重要
訳は「〜なさる」「お〜になる」
意味③ 自発 ── 最頻出
サイン:心情語とセット
例 文
昔のことぞ思はる。
【訳】 昔のことが自然と思い出される。── 心情語「思ふ」+る=自発
使い方の核心
心情語(思ふ・偲ぶ・泣く・嘆く・案ず・驚く) + る・らる
ほぼ100%自発と判断してよい
和歌・物語の心情描写で必ず出る ── 反射で答えられるように
意味④ 可能
サイン:打消「ず」とセット
例 文
とても見られず。
【訳】 とても見ることができない。── 打消「ず」あり=可能
使い方の核心
可能の「る・らる」は ほぼ100% 打消とセット
打消がなければ可能ではない、と判断してよい
訳は「〜できない」(打消とセットなので訳は否定形)
整理
判別フロー ── 上から順にチェック
サインを「上から順に」確認する。最初に当てはまったものが答え。
受身→尊敬→自発→可能 の順で見ると間違えない
判別フロー(3ステップ)
1
Step 1
打消「ず」あり? → 可能
2
Step 2
心情語あり? → 自発
3
Step 3
「〜に」=受身 / 高貴な主語=尊敬
実戦演習
共通テスト形式で確認
問 傍線部「故郷のことぞ思ひ出でらるる」の解釈として最も適当なものを選べ。
①
故郷のことを思い出される(尊敬)。
②
故郷のことが自然と思い出される(自発)。
◀ 正解
③
故郷のことを思い出させられる(受身)。
④
故郷のことを思い出すことができる(可能)。
「思ひ出づ」=心情語 → 「らるる」は自発。「自然と〜される」と訳す。
本日のチェックリスト
反射で答えられたら習得完了
✓
受身のサインは?
「〜に」「〜より」あり
✓
尊敬のサインは?
主語が高貴な人物
✓
自発のサインは?
心情語とセット
✓
可能のサインは?
打消「ず」とセット
✓
「思はれず」の意味は?
可能の打消「思えない」
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第5講
打消「ず」 と 打消推量
ず / じ / まじ
予 習 の す す め
「ず」は活用が3系列もある厄介な助動詞。活用表を眺めておくと吸収が早い。
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