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共通テスト古文 対策講座
第2講
完了「つ・ぬ・たり・り」
攻略
医学部志望のための古文得点戦略
福岡先生 15分で得点源に変える

今日のゴール

Goals of this lecture

01
4兄弟の活用と接続を判別
「つ・ぬ・たり・り」の活用と接続を、瞬時に見分ける
02
完了 / 存続 を文脈で選別
意味の区別を文脈サインから機械的に判定
03
強意+推量を反射で処理
「ぬべし」「てむ」を見たら一発で訳せる
結 論

4兄弟を2組のペアで掴む

「つ」「ぬ」
完了 ── 意志的 vs 自然的
「つ」=人の意志的動作 / 「ぬ」=自然な変化
訳:〜た / 〜てしまった
「たり」「り」
完了 + 存続
違いは接続だけ。「り」はサ未四已
訳:〜た / 〜ている

「つ」の活用

下二段型 / 連用形接続

未然連用終止連体已然命令
つるつれてよ
頻出ポイント
  • 連体形「つる」 ── 傍線部解釈で頻出。完了の意味を判定する起点。
  • 已然形「つれ」 ── 「〜つれば」など接続助詞と組み合わせて出題。
  • 強意の用法 ── 「てむ」「つべし」の形で「きっと〜だろう」と訳す。

「ぬ」の活用

ナ変型 / 連用形接続

未然連用終止連体已然命令
ぬるぬれ
頻出ポイント
  • 完了「ぬ」 vs 打消「ぬ」 ── 完了=連用形接続 / 打消=未然形接続。接続で見分ける。
  • 「ぬべし」 ── 強意+推量の最頻出パターン。「きっと〜だろう」。
  • 已然形「ぬれ」 ── 「〜ぬれば」=「〜してしまったので」と訳す。
意味の使い分け ①

「つ」── 意志的な完了

例 文
文を書きつ。
【訳】 手紙を書き終えた。── 自分の意志で書いた、というニュアンス
使い方の核心
  • 主語が「人」で、意図的な動作 → ほぼ「つ」
  • 訳は「〜た」「〜てしまった」
  • 「つ」+推量(む/べし) は強意 ──「きっと〜だろう」
意味の使い分け ②

「ぬ」── 自然的な完了

例 文
花散りぬ。
【訳】 花が散ってしまった。── 意志ではなく、自然現象としての完了
使い方の核心
  • 主語が自然物・無意識の変化 → ほぼ「ぬ」
  • 訳は「〜た」「〜てしまった」(「つ」と同じ訳でOK)
  • 「ぬ」+推量(べし/らむ) は強意 ── ここが共通テスト最頻出
頻出の罠

強意・確述「〜ぬべし / 〜てむ」

PATTERN 1
ぬべし ── きっと〜だろう / 〜してしまうだろう
PATTERN 2
てむ ── きっと〜だろう / きっと〜しよう
PATTERN 3
つらむ・なむ ── きっと〜しているだろう
意味の使い分け ③

「たり」── 完了 + 存続

例 文
花咲きたり。
【訳】 花が咲いた / 花が咲いている ── 文脈で完了 or 存続を判定
使い方の核心
  • ラ変型活用:たら・たり・たり・たる・たれ・たれ
  • 連用形接続
  • 結果が今も続いているなら存続「〜ている」、ただ終わったなら完了「〜た」
最大の罠

「り」── サ未四已(さみしい)

「り」は、サ変の未然形 と 四段の已然形 にしか接続しない
例:せり(サ変未然+り) / 咲けり(四段已然+り)
接続のチェックポイント
1
サ未
サ変動詞「す」の未然形「せ」に接続
2
四已
四段動詞の已然形に接続(命令形と同形)
3
意味
完了「〜た」 or 存続「〜ている」
実戦演習

共通テスト形式で確認

問 傍線部「人々帰りぬべし」の解釈として最も適当なものを選べ。
人々が帰った。
人々はきっと帰るだろう。◀ 正解
人々は帰ろうとしない。
人々は帰っている。
「ぬ」+「べし」=強意+推量。反射で「きっと〜だろう」と訳す。

本日のチェックリスト

反射で答えられたら習得完了

「つ」の活用、6つ言える?
て・て・つ・つる・つれ・てよ
「ぬ」の活用、6つ言える?
な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね
「つ」と「ぬ」の使い分けは?
意志的 vs 自然的
「り」の接続は?
サ未四已
「ぬべし」「てむ」を見たら?
強意+推量「きっと〜」
NEXT
第3講
推量の助動詞
む・むず・らむ・けむ
予 習 の す す め
「む」と「べし」の意味を確認しておくと、次回の理解が3倍進みます。