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共通テスト古文 対策講座
第10講
古文常識
恋愛・出家・夢・物の怪
世界観を知るだけで読解が3倍楽になる
福岡先生
15分で得点源に変える
今日のゴール
Goals of this lecture
01
平安貴族の恋愛観を理解
通い婚・垣間見・後朝の文 ── 物語の核を押さえる
02
出家・宗教観の前提を把握
なぜ古文の登場人物は出家するのか
03
夢・物の怪・予兆を読み取る
現代と違う「あの世」の感覚を理解する
結 論
古文の世界=現代と違う4つの常識
恋愛・結婚
通い婚 / 顔を見せない文化
男が女のもとに通う / 垣間見・噂で恋に落ちる
現代との違い:対面前提でない
出家・夢・物の怪
現世放棄 / 霊的世界
出家=現世との関係を断つ / 夢や物の怪は神秘的な予兆
現代との違い:霊的世界が現実
恋愛・結婚の基本 ── 5つの常識
平安貴族の恋愛は現代と全く違う
通い婚
男が女の家に通う ── 結婚しても同居しない
垣間見
簾や障子の隙間から女を見る ── 恋の始まり
後朝の文
男が女と一夜を共にした翌朝に送る手紙 ── 必須マナー
三日夜の餅
通い始めて3日目に儀式 ── 結婚成立の証
顔を見せない
女は身分の高い人ほど顔を見せない ── 御簾・扇で隠す
常識 ①
垣間見 ── 恋の発端
例 文
君、御簾の隙より、見入れ給ふに、いとうつくしき女、琴を弾きゐたり。
【訳】 君が御簾の隙間から覗き見なさると、たいそう美しい女が、琴を弾いて座っていた。
使い方の核心
古文の恋は「顔を見ること」から始まる
通常は顔を見せないので、垣間見が貴重な機会
「いとうつくし」「らうたし」=容姿への賛美語
出家・宗教観 ── 4つの常識
なぜ出家するのか、なぜ重要なのか
出家=現世放棄
髪を切り、寺に入る ── 家族・名誉・地位を捨てる
極楽往生
死後の極楽行きを目指す ── 仏教の救済観
出家のきっかけ
愛する人の死 / 病 / 老い / 世の無常感
尼となる
女性も出家可能 ── 「世を背く」「世を捨つ」と表現
常識 ②
出家の場面
例 文
御髪、はらはらと切らせ給ふほどに、御涙、堰きもあへず流れ出づ。
【訳】 御髪をはらはらとお切らせになっている間に、お涙が抑えきれず流れ出る。
使い方の核心
出家の場面は古文物語の山場 ── 涙とともに描かれる
髪を切る=世俗との決別を象徴
理由を察すること(愛する人の死など)で読解が深まる
常識 ③
夢・物の怪・予兆
古文の世界では、霊的な現象は「現実」として描かれる
登場人物は夢・物の怪・予兆を真剣に受け取る
霊的世界の3要素
1
夢
神仏や故人からのメッセージとして扱われる
2
物の怪
霊が人にとりつき、病・狂気を起こす
3
予兆
鳥の声・雲の動きなどが未来を示す
和歌・季節感 ── 古文の感性
自然と感情が結びついている
桜
はかなさ・別れの象徴 ── 散る桜=別離
月
孤独・思慕 ── 月を見て恋人を思う
秋
もの寂しさ・物思い ── 秋=愁い
実戦演習
共通テスト形式で確認
問 「世を背き給ひぬ」の意味として最も適当なものを選べ。
①
世間に反逆なさった
②
出家なさった
◀ 正解
③
亡くなられた
④
旅に出られた
「世を背く」は出家の婉曲表現。「世を捨つ」「世を遁る」「御髪下ろす」も同じ意味。古文常識の超頻出語。
本日のチェックリスト
反射で答えられたら習得完了
✓
「垣間見」の意味は?
覗き見る・恋の発端
✓
「後朝の文」とは?
翌朝に送る手紙
✓
「世を背く」の意味は?
出家する
✓
「物の怪」とは?
霊・人にとりつく霊
✓
通い婚とは?
男が女の家に通う結婚形態
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第11講
和歌の修辞
掛詞・縁語・序詞
予 習 の す す め
古文常識と組み合わせて、和歌の解釈が一気に深まります。次回も楽しみに。
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