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共通テスト古文 対策講座
第1講
助動詞「き・けり」
完全攻略
医学部志望のための古文得点戦略
福岡先生 15分で得点源に変える

今日のゴール

Goals of this lecture

01
活用を瞬時に判別
「き」「けり」の活用形を見て、迷わず判別できる
02
意味を文脈で選別
過去 / 詠嘆 を、文脈サインから正確に選べる
03
本番で1点を確保
共通テスト形式の設問で、確実に得点する
結 論

先に答えを掴む

「き」
直接体験の過去
自分が見た・経験した過去を語る
訳:〜た / 〜だった
「けり」
伝聞過去 or 詠嘆
人から聞いた過去、または感慨
訳:〜たそうだ / 〜だなあ

「き」の活用

特殊型 / 連用形・命令形なし

未然連用終止連体已然命令
しか
頻出ポイント
  • 連体形「し」 ── 回想場面で頻出。過去の出来事を振り返るときに必ず出る。
  • 已然形「しか」 ── 係助詞「こそ」の結びとして出題されやすい。
  • カ変・サ変接続 ── 「来し方」「為き」など変則的。出題されたら個別対応。

「けり」の活用

ラ変型 / 連用形・命令形なし

未然連用終止連体已然命令
けら けり ける けれ
係り結びとセットで覚える
  • ぞ・なむ・や・か → 連体形「ける」で結ぶ(例:いとめづらしき花ぞ咲きける)
  • こそ → 已然形「けれ」で結ぶ(例:いとうつくしうこそありけれ)
意味の使い分け ①

「き」── 直接体験の過去

例 文
昔、男ありき。
【訳】 昔、男がいた。── 『伊勢物語』の典型的書き出し
使い方の核心
  • 語り手が「自分の知る話として」語るニュアンス
  • 訳は単純に「〜た」「〜だった」で問題なし
  • 和歌の中の「き」は ほぼ100%「過去」── 詠嘆にはならない
意味の使い分け ②

「けり」── 伝聞過去

例 文
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
【訳】 今となっては昔のこと、竹取の翁という者がいたということだ。
見抜きのサイン
  • 物語の冒頭・説話の語り出しで使われる
  • 語り手が直接体験していない、伝聞の過去
  • 訳:「〜たそうだ」「〜たということだ」(共通テストでは「〜た」訳でも可)
意味の使い分け ③ ── 本日の最重要

「けり」── 詠嘆

和 歌 の 例
春過ぎて夏来にけらし白妙の
衣干すてふ天の香具山
── 持統天皇 / 「けらし」=「けり+らし」、ここの「けり」は詠嘆
和歌の中の「けり」は、9割が詠嘆。
訳:「〜だなあ」「〜であることよ」
もう1パターン

「気づきのけり」を見抜く

いとあはれなりけり。
【訳】 本当にしみじみと趣深いことだなあ。
3つの判別サイン
1
和歌の中にある
ほぼ詠嘆と判断してよい
2
心情語の直後
あはれ / をかし / うれし などの後
3
気づきの場面
登場人物が「ハッと」した瞬間
実戦演習

共通テスト形式で確認

問 傍線部「いとめでたかりけり」の解釈として最も適当なものを選べ。
たいそう素晴らしかった。
たいそう素晴らしいということだ。
たいそう素晴らしいのだなあ。 ◀ 正解
たいそう素晴らしいことがあった。
「めでたかり」=心情語 → 直後の「けり」は気づきの詠嘆。「〜だなあ」と訳す。

本日のチェックリスト

反射で答えられたら習得完了

「き」の活用、6つ全部言える?
せ・○・き・し・しか・○
「けり」の活用、6つ全部言える?
けら・○・けり・ける・けれ・○
和歌の中の「けり」は?
9割が詠嘆
心情語+けり は?
気づきの詠嘆/「〜だなあ」
「ぞ・なむ・や・か」の結びは?
連体形「ける」
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第2講
完了の助動詞4兄弟
つ・ぬ・たり・り
予 習 の す す め
「つ・ぬ・たり・り」の活用表を眺めておくだけで、次回の理解度が3倍変わります。